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◆原寸大コロタイプ印刷による 法隆寺金堂壁画選◆
「法隆寺金堂壁画」刊行会 編
―壁画の主要部分(7葉)を焼損前撮影のオリジナル・ガラス乾板から原寸大で鮮明に再現―
『法隆寺金堂壁画」の刊行を記念して、 金堂壁画の主要部分を焼損以前に撮影されたガラス乾板から、連続階調による優れた再現性と高い耐久性を誇るコロタイプ印刷を用いて原寸大で再現します。
随時取り出して観賞や模写などに利用できるよう, 体裁は枚葉式とし、畳紙に納めました。
・第6号壁 右脇侍菩薩
・第6号壁 左脇侍菩薩
・第1号機 飛天
・第6号壁 阿弥陀如来
・第1号壁 右脇侍菩薩
・第1号壁 左脇侍菩薩
・第1号壁 十大弟子
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現しますが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができます。
さらに詳しくは[コロタイプ通信]をご覧ください。
サイズ | B2判変型 |
出版社 | 岩波書店 |
仕様 | 枚葉式・畳紙入 原寸大多色刷コロタイプ印刷1葉 原寸大モノクロコロタイプ印刷6葉 |
ISBN | 978-4-00008-087-3 |
奈良斑鳩の法隆寺に千数百年にわたり伝えられてきた金堂壁画は、「東洋美術の至宝」というべき傑作でしたが、昭和24年(1949)、不慮の火災により残念ながら焼損してしまいました。
便利堂は「法隆寺昭和の大修理」の一環として文部省より現状記録用に原寸大分割撮影と焼付を委嘱され、翌昭和10年(1935)8月1日より75日間を要し、総枚数363枚もの分割写真、並びに赤外線部分写真などを撮り終えました。同時に、便利堂独自の判断によりカラー撮影(当時はカラーフィルムが無かったため、モノクロ乾板をフィルター操作で色分けする4色分解撮影)も敢行されました。また、焼付は変色の恐れがあるとして、さらにコロタイプ版原寸大複製制作の依頼も請けます。これらが結果として、焼損前の壁画を今に伝える貴重な記録となったのです。