◆ミニポートフォリオ 森村泰昌《卓上のバルコネグロ》より、〈1984〉◆
1984年
森村泰昌氏が《肖像(ゴッホ)》(1985)でデビューする以前の1984年に、アトリエのテーブルの上で、さまざまなオブジェを構成して制作したモノクローム写真シリーズです。
このシリーズの中から5点を選出し、いまや世界的にも希少となったコロタイプによってプリントいたしました。
シリーズ・タイトルの「バルコ・ネグロ」とは、ポルトガル語で「黒い舟」という意味で、アマリア・ロドリゲスが歌って世界的に有名になった民謡、ファドの名曲です。
この曲は作家にとって当時の思い出の曲であり、作品制作の背景にはこの哀愁をふくんだ旋律が流れています。
タイトルは画像左上から、「卓上の都市・凱旋門」「水の塔-1(ブランクーシに捧げる)」、「森の塔・月星夜」、「花嫁が見つめたもの・風の揺らぎ」、「卓上の都市・スタジアム」です。
○コロタイプとは○
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現しますが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができます。
さらに詳しくはこちらから
出版 |
2015年 |
写真家 |
森村泰昌 |
サイズ |
25.4×20.3cm |
エディション |
なし |
仕様 |
ケース入
OPP袋入
版上サイン入 |
印刷方法 |
コロタイプ2版3度刷 |
枚数 |
5枚組 |
森村泰昌(もりむら やすまさ)
昭和26(1951)年~、大阪生まれ。34歳頃、自らがゴッホの自画像になるセルフポートレイトを発表。以後、現在まで「自画像的作品」をテーマに作品をつくり続け、国内外で活躍している。代表作は『女優になった私』『なにものかへのレクイエム』。