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9,900円(税込)
◆縮小屏風〈国宝 源氏物語図〉◆
俵屋宗達 江戸時代 静嘉堂文庫美術館蔵
左隻(澪標図)は源氏が住吉神社に詣でた時、明石の上も船で住吉に来たが逢わずに引返すという光景を、右隻(関屋図)は源氏が石山詣での際、逢坂山のほとりで折から常陸より上洛する空蝉とめぐりあうという情景を描いたものです。渚や山並みなどはおおまかな曲線や直線を組み合わせ大胆な装飾的構成がなされ、松や人物などは簡潔な表現で巧みな動勢を示し、宗達一流の豪華で自由な特質をよく発揮しています。宗達の作品中でも最も生彩を放つ力作です。
サイズ | 各22.2×49.0cm |
仕様 | 6曲1双 屏風仕立 化粧箱納 |
印刷方法 | オフセットカラー |
俵屋宗達(たわらや そうたつ)
生没年不詳。桃山から江戸初期にかけて活躍した絵師で、京都の作画工房の絵屋「俵屋」の主宰者です。大和絵の伝統に根ざしながらも、既成流派の形式にとらわれない斬新な造形、大胆な構図と鮮麗な色彩を特徴とします。宗達が創始したこの装飾画の流れは、尾形光琳により「琳派」として展開していきました。代表作は《国宝 風神雷神図》《国宝 蓮池水禽図》など。