気づけばあなたも惹きつけられている!?鳥獣戯画の描き方


動物たちが想像を掻き立てさせる
鳥獣戯画は、動物たちが人間のように振舞う絵画として、昔から現代に至るまで人々を魅了してきました。そんな鳥獣戯画が、同時代の他の絵巻物と異なるやり方で描かれているのはご存知でしょうか。 

それは、絵巻の中で一切セリフがないという点です。そもそも絵巻物とは、絵と、それを説明する「詞書(ことばがき)」というものを交互につなげて一連の物語を表現するのが一般的です。それに対して鳥獣戯画は、説明や動物たちの吹き出しなどの文字は一切なく、作者の思惑や動物たちの気持ちはわかりません。 

これには一体どのような効果があるのでしょうか? 

例えば下図を見ていると、気がついたら勝手に頭の中でセリフをつけてしまいませんか?文字がないからこそ、自由に考えることもできますよね。つまり「詞書」がないことで、見ている人の想像を掻き立てる効果があるのではないでしょうか。 

絵巻の中では相撲もできちゃう!
もう1つ、鳥獣戯画には他の絵巻物とは違う点があります。 

それは、鳥獣戯画に出てくる動物たちは、皆同じような大きさに描かれているのです。例えば下の図のように、普通に考えればウサギとカエルが相撲をするなんて、体格的にはありえません。 



しかし、異なる動物たちが同じ大きさで対等に動き回っているからこそ、見ている私たちは動物同士の親近感を感じ、絵巻物に魅了されるのです。 

そのためセリフはなくても、描かれた動物たちが口を開けて話したり、笑ったり、叫んでいたりしている様子、豊かな表情や動きから、彼らの楽しそうな会話が聞こえてくるように感じるのです。 

このように鳥獣戯画は、様々な手法によって人々を楽しませてくれる絵巻物なのです。 

鳥獣戯画物知りクイズ 第1弾!
このコーナーでは皆さんがどれほど鳥獣戯画に詳しいか、クイズを出したいと思います!問題です! 

多くの動物たちが出てくる甲巻ですが、全部で何種類の動物が登場するでしょうか? ウサギやカエルはすぐに浮かびますが、他にはどんな動物がいたか覚えていますか?

答えは次回のメールの中で紹介します!さらに、動物たちの「遊び」や、彼らの「表情」に迫ってみたいと思います。 

ちなみに、Youtubeではスタジオジブリが鳥獣戯画に命を吹き込んだオリジナル動画が見れます!こちらもぜひ覗いてみてください! 

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